私たちは、様々な病気の治療に植物由来の成分を利用しています。 私たちは紀元前前から植物の力を借りている 例えば、解熱鎮痛薬のアスピリンはヤナギの樹脂から抽出された鎮痛成分のサリチル酸を元に合成された薬です。ヤナギの樹皮に鎮痛作用があることは紀元前前から知られており、古代ギリシャのヒポクラテスは発熱や出産時の痛みに対してヤナギの樹皮で治療したと伝えられています。 麻薬性鎮痛剤のモルヒネはケシの未熟果実から、強心利尿薬のジギトキシンはゴマノハグサ科のジギタリス(和名:キツネノテブクロ)の葉から見つかり、現在で ...