フルスペクトラムのCBD製品には様々なカンナビノド、テルペン類などが含まれます。
そしてこの様々なカンナビノドやテルペンがもたらす恩恵をアントラージュ効果といいます。CBD製品においてとても重要です。
この記事ではCBDによる恩恵をサポートしてくれるアントラージュ効果についてです。
アントラージュの意味
アントラージュ(Entourage)という言葉はフランス語で「取り巻き」「側近」「環境」といった意味があります。
日本オリンピック委員会では「アスリート・アントラージュ」という言葉が使われていて、アスリートがパフォーマンスを最大限発揮できるように連携協力する関係者のことを定義しています。
例えばマネージャー、代理人、コーチ、トレーナー、医療スタッフ、科学者、競技団体、スポンサー、弁護士や家族なども取り巻きとして、そして側近という意味で含まれます。
どんな効果があるの?
天然のカンナビノイド(CBC、CBG、CBN、CBV など)やテルペン類、そしてカンナビスに含まれるほかの有効成分(フラボノイド、アルデヒド、ケトン、ビタミン、脂肪酸、微量のミネラル、タンパク質など)が連携することで相乗効果を生み出します。
例えば、ビタミンCを補給したい場合、単一に精製されたビタミンC製品を摂取することもあれば、ビタミンCが豊富なキュウイフルーツやレモンを食べることもあるかと思います。
このような場合、単一に精製されたビタミンC製品はビタミンCの恩恵しか受けることができません。
しかしキウイフルーツにはビタミンC以外にも様々な成分が含まれており、不飽和脂肪酸はビタミンCの酸化を防ぎ、フラボノイド(ビタミンP)はビタミンCの吸収・働きを補います。
CBD製品も同様で、ヘンプの様々な成分が含まれたフルスペクトラム製品はCBDの吸収・働きをサポートします。
このように主要成分が取り巻き成分により、相乗効果を発揮する状況を「アントラージュ効果」といいます。
テルペンの重要性
ヘンプに含まれる約180種類のテルペンのうち、主要なテルペンは下記になります。
- ミルセン
- ユーカリプトール(シネオール)
- リモネン
- ピネン
- リナロール
- βカリオフィレン
その中でも、特に重要となるのがミルセンとβカリオフィレンです。
ミルセンとβカリオフィレン
ミルセンは通過できるカンナビノイドの量を増やし、その効果を高める働きを持つ成分です。
また、βカリオフィレンはカンナビノイドCB2受容体を活性化することでカンナビノイドに作用をする成分となります。
フルスペクトラムのCBD製品には、必ずといって良いほど出てくるテルペンという言葉。詳しくは別記事を参考にしていただきたいのですが、リラクゼーションには不可欠ともいえる作用を持っているのです。
では、テルペン類によるアントラージュ効果の恩恵にあやかれる製品というのはどういったものなのでしょうか?
どのようなCBD製品を選択すべきか
CBD以外の取巻成分(天然のカンナビノイド類やテルペン類)が豊富に含まれ相乗効果を発揮することが「アントラージュ効果」となりますから、植物由来の数多くのカンナビノイド類を含んでいるエキスを選ぶ必要があります。
などを選択するということになります。
CBD単一製品を摂取する場合の注意点
実はCBDというのは単体で摂取している場合、ピークを越えるとポテンシャルがどんどん下がるという現象が起きます。
それが用量反応関係といわれ、釣鐘状の曲線となる特徴があるのです。
釣鐘状になる特徴がある
この図のように用量を増やせば増やすほど右肩上がりに反応しますが、ピークを越えるといくら用量を増やしても反応は低下していきます。
これには個人差があるのでどのくらいの用量というのは一概にいえないのですが、CBD単一の製品でご満足いただけない方はフルスペクトラム製品を試してみることをオススメします。
まとめ
一緒に含まれる様々な成分が助け合い「チーム力」で私たちに恩恵をもたらしてくれるのが「アントラージュ効果」ですので、よりCBDの恩恵にあやかるにはフルスペクトラム製品を選ぶ必要があります。
単一のCBDに慣れてしまった方や、CBDによる働きかけが捉えにくい方は一度試し下さい。