CBD製品を探しているときに他の製品と比べて少し高いものを見かけることはないですか?
例えば30mlに1000mgのCBDが含まれた製品が9,800円に対し、10mlで1000mgよりも少ないCBDの含有量でも同じ価格のものがあったりします。
この価格差は一体どういうことなのでしょうか?
少し割高に感じる製品の詳細を確認してみると、フルスペクトラムの文字を発見できることがあります。
そう、同じCBD製品でも含まれている成分が違うと、それぞれに合った金額で販売されているのです。
フルスペクトラムはCBD製品の中で最もポテンシャルの高い製品になります。
高いモノにはそれなりの理由があるのです!
では、フルスペクトラムCBDについて解説していきます♪
CBD 製品におけるフルスペクトラムとは?
フルスペクトラムCBD製品は言葉の意味と内容成分に分けて考えるとわかりやすいです。
まずはフルスペクトラムという言葉の意味を見ていきましょう。
フルスペクトラムという言葉の意味
フルスペクトラムとは英語で FULL SPECTRUM と書きます。
- FULLとは:いっぱいの、満ちた、全体の
- SPECTRUMとは:薬効範囲
言葉を分けるとこのような意味となります。
つまり、FULL SPECTRUMとは「全範囲」「全領域」という意味を表すのです。
言葉の意味がわかったところで具体的な製品の内容について説明していきましょう♪
大麻草のすべての成分が含まれた製品
フルスペクトラム製品は、大麻草の全ての成分を含んだものとなります。
他の製品を例に挙げてみるとわかりやすいでしょう。
- CBDのみの製品:CBDアイソレート
- THC以外のカンナビノイド成分やテルペンを含んだ製品:ブロードスペクトラム
- 大麻草の全ての成分を抽出した製品(THC含む):フルスペクトラム
このようにCBD製品には主に3種類の製品が存在しています。
つまり、CBD製品の中で最も多くの成分が含まれているのがフルスペクトラムなのです。
全ての成分と聞いて疑問に思われる方もいるのではないでしょうか?
そう、日本で禁止されているTHCについてです。
ここで説明しておかなければならないのは、日本で流通しているフルスペクトラム製品はTHCが非検出レベルであるという点です。
では、全ての成分が含まれた製品とはどういった定義になるのか見ていきましょう。
フルスペクトラム CBD 製品の定義
フルスペクトラムCBD製品は日本ではまだ多くはありません。
大麻草から必要な成分だけを残し不純物を取り除くためには、高度な科学的知識と技術設備が必要となる上にお金もかかってしまいます。
また、日本で販売する製品は更にTHCを除去するという作業が必要となります。
日本ではTHCが規制されているため、THCを取り除いた(THC非検出レベルの)製品をフルスペクトラムと呼んでいます。
しかし、本来であればTHCを含む大麻草の全ての成分が含まれるものをフルスペクトラム製品と呼びます。
本来なら大麻草のすべての成分が含まれる
フルスペクトラム製品は超臨界二酸化炭素抽出法により大麻草の成分を抽出します。
この方法により溶剤やアルコールなどを使用することなく、原料である大麻草を加圧し、二酸化炭素によって低温で成分を抽出しているのです。
この超臨界二酸化炭素抽出法によってカンナビノイド成分やテルペン、フラボノイド、ビタミン、ミネラル、たんぱく質、脂肪酸といった、他の成分もすべて抽出することが可能となります。
しかし、日本で販売するにはTHCやTHCAの除去が必要となるのです。
THC と THCA が除去された製品
日本はTHCに関する規制がとても厳しいです。
その為、日本で販売されているフルスペクトラム製品は、本来の姿ではないということになります。
ちなみに、THCとTHCAは同じ成分の事です。
- THC:熱や光によって脱炭酸化されることによりTHCAから変化したもの
- THCA:生きている大麻草に存在
とはいえ、CBD製品の中ではカンナビノイドを最も多く含む製品だからこそポテンシャルが高いといえるのです。
では、フルスペクトラム製品にはどのようなカンナビノイドが含まれているのでしょうか?
複数のカンナビノイドが含まれた製品
大麻草には100種類を超えるカンナビノイドが含まれています。
CBDとTHC以外の主要なカンナビノイドについては次の通り。
- CBC(カンナビクロメン)
- CBG(カンナビゲロール)
- CBN(カンナビノール)
- CBDV(カンナビディバリン)
これらのカンナビノイド成分はまだ研究段階でわかっていないことがたくさんあります。
研究が進むにつれてそれぞれが持つ特徴を把握することができれば、サティベックスやエピディオレックスのような治療薬となる可能性も秘めているのです。
続いて、フルスペクトラムCBDの特徴を見ていきましょう。
フルスペクトラム CBD の特徴
冒頭でお伝えした通り、高いモノにはそれなりの理由があるんです。
- CBD 製品でもっともアントラージュ効果を得られる
- 医療グレード製品に多い
- 独特な苦みを感じる製品がある
主な特徴は上記の通り。
何といってもアントラージュ効果を得られるというのが大きな特徴になります。
CBD 製品でもっともアントラージュ効果を得られる
CBDは他のカンナビノイドと一緒に摂取することで、単体に比べて相乗効果が得られるという特性があります。
これがアントラージュ効果です。
先述した通りフルスペクトラム製品にはカンナビノイド以外にも、テルペン、フラボノイド、アルデヒド、ケトン、ビタミン、脂肪酸、ミネラル、タンパク質なども含まれます。
大麻草に含まれる成分が豊富に含まれているからこそ、カンナビノイドなどが力を合わせて大きな働きをするのです。
この特性からフルスペクトラムは医療グレードの製品に多くみられます。
医療グレード製品に多い
CBD製品を強い弱いで表現するとしたら『フルスペクトラム>ブロードスペクトラム>アイソレート』という並びになります。
CBDは単体でも優秀ですが、他のカンナビノイドと一緒に摂取すると活性化させられる受容体が増えるので、より大きなメリットを享受できるのです。
それは大麻ベースの医薬品であるサティベックスやエピディオレックスを見れば納得できるでしょう。
大麻草に含まれる成分から最大限の恩恵を得るにはアントラージュ効果が必須となり、医療グレードの製品にはフルスペクトラムが採用されることが多くなるのです。
もちろんフルスペクトラム製品には良いことばかりではなくデメリットもあります。
それが独特な苦みです。
独特な苦みを感じる製品がある
もしかしたら人によってはデメリットにならないかもしれません。
フルスペクトラムは植物そのものに近いエキスであるため独特な苦みが特徴です。
口の中いっぱいに青臭い苦みが感じられ、この味が苦手という人は少なくありません。
独特な苦みが苦手な人にはチョコレートや蜂蜜など甘いものと一緒に摂取したり、乳酸菌製品で後味を払拭することをおすすめしています。
それでは最後に、私がオススメするフルスペクトラムのCBD製品をご紹介します。
おすすめのフルスペクトラム CBD 製品
AZTEC カートリッジ・オイル
AZTECはロンドン発のイギリスで人気NO.1のCBDメーカーです。
CBDカートリッジはフレーバーに定評があり、高濃度フルスペクトラムCBD製品として人気を博しています。
またCBDオイルはヘンプオイル希釈のフルスペクトラム製品で定期的に使っているかたが多い製品です。
CBD以外にもCBDV、CBG、CBN、CBCなどが含まれ、アントラージュ効果に大きな期待ができるからこそ、満足感を得られるに違いありません。
是非一度お試し頂きたい一品です。
以上が、フルスペクトラムCBDについてでした♪