大麻入門や医療大麻入門などの著書でおなじみ、長吉秀夫さんによるカンナビノイドについての講座に参加しました。
長吉秀夫さんの Twitter
@NagayoshiHideo
普段はカフェを貸し切ったり貸し会議室など、さまざまな場所で多くの人に講義をしています。
今回はオンラインでの講座ということで長吉さんのお話を間近で聞けるいい機会となりました。
私が参加した講座はこちらです。
長吉さんは、私にとってアイドル的存在です。
彼が書いている同人誌「TAIMA」にも寄稿させていただいたこともあります。
そんな私にとってのアイドル長吉さんが、参加者の前でリラックスした様子で「君たちには今さら CBD の話してもしょうがないでしょー」と笑いながら麻について話してくれたのです。
アーユルヴェーダとアサ
アーユルヴェーダが生まれた国、インドはアサと縁の深い国です。
インドの修行僧はアサを使って深い瞑想状態に入っていきます。
昔からインドでは、アサの素晴らしい効能について書かれた記述も多く見つかっているのです。
アーユルヴェーダでは鎮痛剤の材料としても用いられていたりと、多岐にわたってアサは人々の生活に欠かせないものとなっています。
そんな事実もあり、今回「アーユルヴェーダ × CBD」の講座をすることになったそうです。
人間の脳内に存在するカンナビノイド受容体
アサに含まれるカンナビノイド受容体を私たちは身体の中に持っています。
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この事実を1988年に見つけた人達は、それを世紀の発見だと思っていたのでしょうか?
人々のさまざまな不調を改善し、ととのえ、自己治癒力を上げると言われているCBD。
今ではセルフケアの潮流に乗り、世界各地でその名を聞くようになりました。
より良い質の睡眠や運動後の筋肉痛緩和のためなど、CBD をさまざまな用途で使用する人が増えています。
そんな CBD についての歴史やそれにまつわる話を長吉さんは沢山してくださいました。
アサという植物
麻(アサ)とは?:アサ科一年草
- 繊維の場合は春に植えて夏に収穫
- 薬効性が欲しい場合は秋頃の収穫
薬効成分はメス株に付きます。
オス株があると受粉してしまい種ができて薬効成分が下がってしまいます。
薬効成分を抽出したい場合、オス株は刈り取られてしまうのです。
戦後日本とアサ
「かあさんが~夜なべをして、手ぶく~ろ編んでくれた~」
この歌を知っている人は多いと思いますが、この2番をご存じの方は一体どれくらい居るのでしょうか?
ちなみに私は知りませんでした。
実はこの2番目の歌詞に、
「かあさんが~麻糸(あさいと)つむぐ、一日つむぐ~」
という歌詞があります。
この曲が発表されたのは、1956年(昭和31年)です。
第二次世界大戦からおよそ10年ほど経っていますが、農村地区では麻を作り加工品を作っていたことが伺えます。
この他にも、アサにまつわるさまざまなお話を聞かせていただき、最後に総まとめをして講座は終了しました。
カンナビノイド講座まとめ
私はアーユルヴェーダに対する少しの知識と、ざっくりとした憧れだけで参加させていただきました。
「アーユルヴェーダ=ホリスティック(全体医療)」という言葉は聞いてはいましたが、人の一部分だけを見るのではなく性質を判断、そして診断していくアーユルヴェーダはとても興味深い医療体系です。
最後にアーユルヴェーダ講師と長吉さんの、お2人が揃っておっしゃっていたのが「体質、量、摂取のタイミングですべての物質は薬にもなり毒にもなりうる」ということでした。
統合医療のカギとなる「バランス」という概念ですが、それはアーユルヴェーダや CBD にも当てはまるでしょう。
自分の状態を知り、CBD や瞑想などを使って自分を良好な状態に保つセルフケアは、現代を生き抜くすべての人に必要な必須スキルだと思います。
今回の講座でアーユルヴェーダやアサについて、さらに理解を深めることができて大変勉強になりました。
工藤さん、長吉さん、梶原さんそして講座を受けに来ていた方々、ご一緒させていただきまして本当にありがとうございました。