小さな体をビクビクさせフラフラと頼りなく目の焦点が合わずうつろな愛犬を見て気が動転し『一体何が起こってるんだ!死んじゃう!早く病院に!』と病院に連れて行ったらてんかんと診断された。
今、このブログに辿り着いていただいた方の中で一体どのくらいの方がその様な経験をされたかはわかりませんが、少なくとも愛犬が少しでも楽になるようにとの思いから何かいい物があれば…と、お思いのことでしょう。
日本では現在、聖マリアンナ医科大学と沖縄赤十字病院で米FDA(食品医薬品局)が昨年6月に承認した大麻由来のカンナビジオール(CBD)を主成分とした重度てんかん症候群治療薬「エピディオレックスEpidiolex」の治験が承認されました。
ですが、これはあくまでも人間界での話…では犬を含む動物のてんかんにもCBDは有効なの??
犬の抗てんかん薬の副作用とCBDオイル
てんかんの原因は遺伝に起因する可能性がありますが、最近では口腔内寄生虫またはノミの薬を服用していた動物からの相談が増えています。
てんかん発作とは脳が電気的ショートを起こし、痙攣発作が繰り返し起きるということですが、1回だけの発作ではてんかんの診断にはなりません。繰り返し発作を起こして初めててんかんと診断されるのです。
てんかん発作にもいろいろな種類があり、全身をブルブル震わせ意識を失ってしまう痙攣から、体の一部だけピクピクさせるだけのようなものまで様々です。
危険なのは、慢性化して発作の回数が重なり、そして発作が止まらなくなるような状態=てんかん重積(重延)状態になった場合です。
病院で処方された抗てんかん薬があるからもう大丈夫!!と、薬を飲ませて痙攣は減ったけど…何故か前より元気がない気がする何故なんだろう、と処方された抗てんかん薬を再度調べ、その先に待ち受ける副作用のことを知り不安な気持ちになることでしょう。
てんかんで処方される薬フェノバール等の抗てんかん薬は、神経の活動を鈍感にして、発作と言う神経伝達異常を無理やり無視させる仕組みです。
「発生頻度を減少させ、てんかんを起こすような神経の伝達をコントロールする」と言われて、安心して飲ませていますよね?
ですが、これらの薬の副作用が辛く、吐き気、頭痛、脱毛、歯肉の腫れ、うつ病、肝不全、憂うつな血球数、鎮静、不安定、体重増加、多動、睡眠障害、過敏性、多毛症(髪の過度の成長)と気分の変化。
長期的な使用により腎臓の数値を悪くします。
では、犬にCBDオイルは安全なの?
アメリカには犬のてんかんにCBDを進める獣医師は沢山いますが、日本ではどうなのでしょうか。
ここに、日本国内での臨床報告書があります。
今回、11頭の犬にCBD含有食品を与えた結果、全頭ともけいれん発作等神経症状に対する改善効果が見られた。
と、驚くべき結果が出ました。この臨床報告書では、副作用について触れられていませんが、現在、全世で犬のてんかんにCBDが使われていますが、重篤な副作用は報告されておりません。
更に、British Journal of Pharmacologyが発表した2013年の研究では、カンナビノイドをベースにした薬がその「著しい抗けいれん作用」のために発作を止めることができることがわかりました。
研究者ら「ここでは、初めて、CBDVとCBDに富む大麻抽出物が著しい抗けいれん作用を発揮できることを証明しました」と述べています。
また、アメリカてんかん学会は、CBDオイルが発作の治療に有効であることを確認する研究を発表し、発作の頻度を45%減らすと述べています。
研究者らはてんかん治療のためのCBDV強化バッズのさらなる臨床開発を強く支持しています。
また、一番重要なのは、CBD以外のカンナビノイドの含有率です。ホップには含まれていないCBN、CBG、CBCと言ったCBD以外のカンナビノイドが含まれているフルスペクトラム製品をお勧めいたします。
なお、発作中に犬にCBDオイルを与える場合、人間用のガラス製スポイトは絶対に避けましょう。万が一、かみ砕いてしまうと大惨事になりますのでプッシュ方式の犬用CBDオイルを使用しましょう。
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まとめ
化学薬品は短期使用で結果を出そうと思えば一番確実です。
ですが、てんかんのような長期戦の場合、副作用がなくナチュラルなサプリメントがあるなら患者である犬はどちらを選ぶでしょうか?