CBD製品には”アイソレート”や”ブロードスペクトラム”と記載されていることがあります。
このページに訪れていただいたということは、一度は目にしたり気になったことがあるのではないでしょうか?
同じCBD製品なのに一体何が違うのか...?
という事で、この記事では「アイソレートCBDとブロードスペクトラムCBDの違い」について解説していきます。
最後までご覧いただければ、きっと商品選びの参考になるはずです♪
まずは、CBD 製品としての明確な違いについて説明していきましょう!
CBD 製品としての明確な違い
アイソレートとブロードスペクトラムの明確な違いは成分です。
- アイソレート
CBD単一である製品 - ブロードスペクトラム
THC以外の他のカンナビノイド成分やテルペンを含んでいる製品
成分の違いによってそれぞれ特徴があり、味や香りの違い、使用する目的、あるいは享受できるメリットの違いがあります。
ではまず、アイソレートから解説していきましょう。
アイソレートは CBD 単一
CBDアイソレートとは99%の純度を持つCBDの結晶粉末の事を言います。
アイソレートは英語でIsolateと書きますが、この言葉は「孤立させる・分離する・隔離する」などの意味を表すのです。
大麻草には100種類を超えるカンナビノイドが含まれていて、これらのカンナビノイドと分離して CBD だけを抽出し結晶化したものがCBDアイソレート。
つまり、アイソレートはCBDだけということになります。
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CBD アイソレートとは?
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続いてブロードスぺクトラムについてです。
ブロードスペクトラムは THC 以外のカンナビノイドを含む
CBD製品におけるブロードスペクトラムとは、大麻草に含まれるTHC以外のカンナビノイドやテルペンを含んだ製品のことを言います。
ブロードスペクトラムとは英語で Broad Spectrum と表記し、言葉の意味は「薬効範囲が広い」や「広範囲に使用される」などです。
本来ならブロードスペクトラムとは、THC以外の成分がすべて含まれるものを示していました。
しかし、CBD以外のカンナビノイドが一つ以上含まれていれば、ブロードスペクトラムと呼んでいるのが現状です。
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ブロードスペクトラム CBD とは?
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そういったわけでアイソレートとの違いはCBD以外の成分が含まれているかどうかになります。
ではCBD以外の成分が含まれていると、どのような違いが出てくるのでしょうか?
アントラージュ効果の違い
アントラージュ効果とはカンナビノイド成分やテルペンを同時に摂取することで、CBD単一で摂取するよりも相乗効果に期待出来るというものです。
アントラージュとはフランス語で Entourage と書いて、言葉の持つ意味は「取り巻き・側近・環境」などがあります。
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アントラージュ効果とは?CBDによる恩恵が増す理由
フルスペクトラムのCBD製品には様々なカンナビノド、テルペン類などが含まれます。 そしてこの様々なカンナビノドやテルペンがもたらす恩恵をアントラージュ効果といいます。CBD製品においてとても重要です。 ...
ではアントラージュ効果において、アイソレートとブロードスペクトラムにはどのような違いがあるのでしょうか?
アイソレートから説明していきましょう。
アイソレートはアントラージュ効果を得られない
アイソレートというのはCBDだけであるとお伝えしました。
そしてアントラージュ効果とはカンナビノイド成分やテルペンを同時に摂取することで得られるとも。
つまり、アイソレートは孤立しているので他のカンナビノイドやテルペンと力を合わせることが出来ないのです。
それでは、ブロードスペクトラムについてはどうなのでしょうか?
ブロードスペクトラムはアントラージュ効果を得られる
ブロードスペクトラムにはTHC以外のカンナビノイド成分やテルペンが含まれているので、CBDを摂取するようにそれぞれの働きをするというのはイメージがつくでしょう。
しかしその働きが増えるだけではなく、CBD以外にも力を合わせる仲間がいるので”相乗効果が生まれる”という事になります。
これが、ブロードスペクトラムで得られるアントラージュ効果です。
ほかには活性化させられる受容体の違いがあります。
受容体に対するアプローチの違い
人間の体の中にはエンド・カンナビノイド・システムというものが存在します。
エンド・カンナビノイド・システムとは身体調節機能の事を表し、CB1受容体・CB2受容体などで構成されているのです。
カンナビノイド成分は、このCB1受容体とCB2受容体に働きかけることが出来るので密接な関わりがあります。
では、アイソレートから説明していきましょう!
アイソレートは受容体に直結しない
アイソレートはCB1受容体にもCB2受容体にも直接は結合しません。
アロステリック・サイトといって別の部位に結合して信号伝達を弱める作用があります。
CBDの存在によって信号伝達を弱めることで、THCがCB1受容体と結合しにくくなるのです。
THCがCB1受容体と結合しにくくなることから、CBDにはTHCの副作用(不安や強迫観念など)を抑える働きがあるといえます。
それではブロードスペクトラムはどうでしょうか?
ブロードスペクトラムは CB1 と CB2 受容体に作用する
ブロードスペクトラムの定義は大麻草のTHC以外の成分が含まれたものでしたよね。
THCはCB1受容体にもCB2受容体にも作用します。
THC以外の成分ではCBNがCB1受容体に作用するのです。
そしてCB2受容体にはカンナビノイドではなく、テルペンであるβカリオフィレンが作用します。
つまり、ブロードスペクトラムにはCBNとβカリオフィレンが含まれていることが重要なのです。
このようにアイソレートCBDとブロードスペクトラムCBDにはさまざまな違いがあります。
違いを理解すればCBD製品を使い分けることが可能となるのです。
どのようなメリットを享受したいのかによって、CBD製品を選ぶようにしましょう。
以上が、アイソレートCBDとブロードスペクトラムCBDの違いについてでした♪